「桃太郎」のスピンオフ作品

洗濯女

2023年2月1日(水)

YouTubeこちこの部屋に新作動画をアップしました。

今回は水色文庫から不思議な話の朗読、水城雄作「洗濯女」です。

こちらの作品は、作者がおとぎ話の「桃太郎」をオマージュして書いた作品だと思いました。

どこにもそんな紹介はされていないのですが、私はそのように受け取りました。

「桃太郎」に出てくるお婆さんをスピンオフしているという感じです。

私自身YouTubeこちこの部屋で怪談朗読をしていて、朗読では怖い話や不思議な話をしていきたいという想いがあり、水色文庫の朗読用フリーテキストを見つけた時、一通り全作品に目を通しました。

実は水色文庫にある作品の中で、私の胸に一番刺さったのが「洗濯女」でした。

おとぎ話の「桃太郎」に出てくるお爺さんとお婆さんには子供がいませんでしたよね。

私の勝手なイメージだけど、どうしてもお爺さんやお婆さんになると恋心みたいなものが無くなる(冷める)んじゃないか・・・私はどこかでそのように思っていました。

しかし「洗濯女」を読んでから、その考えが変わったかもしれません。

自分がいつかお婆さんの年齢になって結婚はしても子供ができなかった場合、いくつになっても旦那さんに恋をし続けるのかも・・・なんて考えさせられました。

「洗濯女」に出てくる女性の年齢は明かされていません。

作品を読んでいると若い女性をイメージしがちです。

けれど、私には年齢がお婆さんになってしまった心はいつまでも恋する乙女な女性が浮かんできました。

好きな人の子供がほしい・・・

若い女性にだったらありふれた願望を、お婆さんになっても変わらず意識し続けているのでは?そう思った途端、凄く切ない話に感じてきてしまいます。

彼女の最後の台詞にいろんな想いが込み上がり、本当に「洗濯女」が愛おしくなりました。

おとぎ話の「桃太郎」に出てくるお婆さんは、毎日こんな風に生活をして、目に入る全てのものからお爺さんを想起している。

この情景に胸がキュンと締め付けられます。

どんな人も折角頑張って生きているのだから、もっともっとラッキーな事やハッピーな事が起こってほしい。

そして桃の中には赤ちゃんが入っていてほしい・・・

そんな気持ちにさせられるお話でした。

ぜひ皆さんにご視聴いただけると嬉しいです。

 

▼【朗読】洗濯女【水色文庫】はこちら

 

 

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6件のコメント

こちこさま、こんばんは(*^▽^*)/

水色文庫から不思議な話の朗読、水城雄作「洗濯女」
拝見しましたよ。

私も、おとぎ話の「桃太郎」をオマージュして書いた
作品だと思いました

そう、あってほしい..
そのような考えとも、取れましたよ^^

そうそう、、
本日14日はミコリーさまと収録させていただきました(笑)
オーストラリアと新潟からの、夫婦のあり方のセッションでしたよw
ミコリーさまが動画アップしたらご覧になってくださいね^^

がちょー様✨
多分こちらの「洗濯女」は桃太郎のオマージュ作品ですよね!
私は水色文庫の中で一番好きなお話です♡

なんと・:*+.\(( °ω° ))/.:+
ミコリー様の番組にがちょー様がご出演♪
チェックしますね☆

「桃太郎」に登場するご夫婦は、誠実に生きてこられて、その結果、桃太郎を授かったということなのかもしれませんね。
桃太郎の鬼退治のほうに注目しがちですが、お爺さんとお婆さんに着目すると、また違った見方ができそうです♫

「浦島太郎」は、亀を助けたのに結末が大変なことになって、モヤッとするのですが、「桃太郎」は、勧善懲悪が分かりやすいのでスッキリします(^ ^)
また、次の動画も楽しみにしています!

utokyo318様✨
桃太郎のスピンオフが“お婆さん”ってところに作者のセンスを感じちゃいます♡
何歳になっても旦那さんを「彼」って呼んでるのも素敵だなって思いました(*´꒳`*)
浦島太郎は言われてみると、ちょっと酷い結末ですよね…。
私なら亀を助けた事を後悔しちゃいそうです!

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