美しいものを壊したくなる深層心理

微笑

2023年4月19日(水)

YouTubeこちこの部屋に新作動画をアップしました。

今回はちょっぴり怖い文学作品の朗読。

夢野久作作「微笑」です。

幻想性の色濃い作風で知られる昭和初期の作家、夢野久作の短編小説になります。

あらすじはというと💡

それは可愛らしいオカッパの人形だった。
丸裸で、空虚を代表した微笑を浮かべていた。
「私」が人形の美しさに対して抱く羨望は、次第に憎しみに変わり、「私」の手によって、人形は徹底的に破壊されるのだった・・・。

完全なる人怖怪談😱

もしかしたら人間の深層心理には、美しいものを見るとめちゃくちゃに壊してしまいたくなる衝動があるのかもしれません。

いつの世も人形がある限り、きっと同じようなことをしている人がいるのでしょう。

ぜひ皆さんにご視聴いただけると嬉しいです。

 

▼【朗読】「微笑」夢野久作はこちら

 

本能

人形の美しさに魅せられた主人公が、人形へ破壊行為をしていく物語・・・

この猟奇的な衝動が人間に向けられたらと思うと恐ろしく、主人公のスイッチが入ると抑えがきかない感じがとても怖い作品です。

しかし私自身も自分の子供の頃を思い返すと、お人形の髪を切ってみたり、「お化粧してあげる♡」と言ってマジックでお人形の顔に落書きをしてみたりと不思議なことをしていました。

子供って、なんとなくやっている行為が無邪気に猟奇的だったりする事があります。

そして私には妹がいるのですが、幼い頃の妹は顔が子供らしく可愛かったんです。

私は妹の可愛い顔が泣いた時にくしゃっとなるちょっと歪んだ表情が好きで、そのくしゃっとなった顔が見たくて、妹の泣き顔を見たいという衝動に駆られていた時期があります。

幼い頃の私は“妹の泣き顔ってなんでこんなに可愛いのだろう”とゾクゾクしておりました。

人間の心理にはこういう猟奇的な部分って多かれ少なかれありそうに思います。

これは破壊行為とは別の感情かもしれないけど、もしかしたら人間には美しいものや可愛いものが歪になることで愛しさが増し、快感を得たいがために壊したくなってしまう本能があるのでは?と考えさせられてしまいました。

 

 

スポンサーリンク

4件のコメント

たしかに、人間にはそういうところがありますね・・・・
猟奇的な行動がエスカレートすると犯罪につながる場合もあるので、理性も働かせていかないといけませんね。

サイコパスの見極めも、重要ですね。
そういう方とは、密室で二人きりにならないようにしなければと思っているので、傾向についてしっかり認識しておきたいです。

utokyo318様✨
本能にばかり従っていたら、危険ですよね!やはり理性的に考えるのは大事です(^-^)v
サイコパスの人とは、関わりたくないですね。
何を考えているか分からないし、そんな人に恨まれたりしたらどこまでも執着してきそうなので、危険と感じたら物理的にも精神的にも思いっきり距離を取りたいです。

人形への破壊行為ですか。
美しい物への破壊、、
なんとなく心理は分かりますよ
破壊は美のひとつにも例えられますよね。
人は美への探究心が多いと、それは物を壊す行為に発展するかも知れません。

がちょー様✨
「美」の終着点が破壊だったりするのかもしれないですね。
がちょー様が芸術に造詣が深いとは意外でした♪
何気に物知りな一面もあるし、資格も沢山持ってるし、がちょー様には情緒がありますね♡

utokyo318 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です