信じようと、信じまいとー
2025年5月8日(木)
YouTubeチャンネルこちこの部屋にショート動画をアップしました。
今回は2ちゃんねるに投稿された怖い話【信じようと、信じまいとー】を朗読。
2ch怪談「謎の手記」です。
インターネットのフォークロア(民間伝承)をどうぞお楽しみください。
▼【2ch怪談】謎の手記【信じようと、信じまいとー】
怪異を考察
2ch怪談「謎の手記」を朗読し、私は怪異に思いを馳せていました。
じっくり考えていると、ふと脳裏にもっともらしい考察が2つも浮かんできました💭
大好評“出来事から謎を解き明かす”こちこの考察🕵️♀️‼️
始まり始まり〜👏👏👏✨
まず1つ目の考察になります。
怪談の冒頭に『平成3年、群馬の建設業者社長が自宅で衰弱死しているのが発見された。』と有ります。
私は“衰弱死”というワードが気になりました。
調べてみると…🔎
衰弱死とは💡 (AI による概要)
加齢による身体機能の衰えや健康状態の低下が原因で亡くなることを指します。具体的には、心臓や肺など臓器の機能が衰え、または免疫力が低下することなどが原因で死に至ります。老衰死とも呼ばれます。
上記の説明からも分かるように、もしかしたら建設業者社長は高齢で、更に精神の病気を患っていた可能性もあり(それが認知症なのか幻覚が見える症状なのかは分からないけれど)、彼の手記の内容は彼の脳内でだけ起きている思い込みもしくは妄想によるもので、現実には殺人事件など起きておらず、それゆえ壁に埋めたとされる死体も出てこなかったのでは?と私は考えました。
なぜ真っ先にこの考察が浮かんだのか、それには理由もあります。
私の祖母は晩年認知症を患っていました。
医師に認知症と診断される前までは、不思議な言動が多く、現実的にはありえないことばかり言っていたのです。
鮮明に覚えているのは、十数年前のこと。
祖母は岩手県に住んでいて、私と両親家族は関東で暮らしていました。
ある日祖母から電話がかかってきます。
『来客用の布団がなくなった‼️盗んだのは◯◯(私の父)だ💢』と怒っているのです。
詳しく聞いてみると『布団泥棒を探してもらうためオガミサマに相談した。そうしたら犯人は◯◯だと言われた‼️』と…。
※オガミサマとは、主に東北地方で視覚障害を持つ巫女を指す言葉で、彼女たちは口寄せや占い、祈祷などを生業とし、地域の人々の生活に深く関わっています。
しかし父が犯人なんて、そんな事は絶対ありえません‼️
当時父は毎日仕事が終わると真っ直ぐ家に帰宅。
休みの日は基本家でゴロゴロ、休養しているのです🏠
それに岩手県の実家に帰省するのだってタダじゃあるまいし、お金だって時間だってかかります。
仮に父が来客用の布団が必要だったとしても岩手県に帰省する労力を考えたら、買った方がずっと安上がりです。
にもかかわらず祖母は『父が実家にこっそり忍び込み布団を盗んだ』と主張し、私達家族が何度も『それはありえない』と説得しても聞く耳を持ちませんでした。
その後、祖母は病院で認知症と診断されます。
意味不明な思い込みや言動は、病気に伴う妄想だったのです🥲
このような経緯もあり、私は一番初めに“建設業者社長病気説”をイメージしました‼️
では2つ目の考察に参ります。
こちらの考察の方が1つ目の考察よりも“我ながら興味深い着眼点、名探偵こちことしての本領発揮‼️”と思っております🕵️♀️✨
怪談の主人公はもちろん冒頭から登場する建設業者社長である事には変わりません。
しかし彼は町長と癒着があり、それを公表しようとした議員を殺害したとの事。
ここで町長が登場しました⚠️
私は“もし自分が怪談の原作者だったら、ストーリーに関与しない意味のない人物を登場させないのでは?”と考えました。
そこで『実は町長が一番の悪人』という仮説を立てます。
結果的に順を追ってストーリーを見ていくと分かるのですが、一番得をしているのは町長です。
せっかくなのでここからは町長視点で物語を解説していきましょう。
自分と癒着があった建設業者社長は、癒着を公表しようとした議員を殺害し、死体を壁に埋めました。
これで町長にとっても邪魔者だった議員を建設業者社長が勝手に殺害してくれた事になります。
そして何らかの形で町長はそれを嗅ぎつけます。
癒着がバレたら自分も悪者となるのを恐れた町長は、殺人があったかどうかを有耶無耶にするため、議員の死体を壁から別の場所に移動‼️
これにて町長にとっての厄介事が一つ消えました。
残るは建設業者社長の手記です📝
町長としては、この手記の内容はデタラメで、嘘だったという事にしなければなりません。
が、町長は気付きます。
死体さえ出てこなければ殺人の証拠もなく、癒着の真相も藪の中。
一石二鳥ということに…。
むしろ警察は手記の方が疑わしいと思ってくれるかもしれません。
更に深読みすると町長は、新しく作られる講堂の壁が取り壊されることを事前に知っていた可能性すらあります😱💦
よって建設業者社長が壁に死体を埋めたことを黙認。
後々自分がその死体を移動させるのも実は計画的だった⁉️なんて恐ろしい想像までしてしまいました。
2ch怪談「謎の手記」は、誰が一番得するかを考えると、狡猾な犯人像が浮かび上がってきます。
一方建設業者社長は、議員を確実に殺害し、壁に埋めたはずの死体が一向に出てこないという不可解な現象から罪の意識に苛まれます。
やがて精神は侵され“衰弱死”しました。
これはある意味、町長としてはラッキーな誤算で、建設業者社長が残した手記も、警察は『病による妄想』として片付けてくれるかも…⁉️
このように町長にとっては利点だらけのストーリーです。
死体が見つからない限り、町長はお咎め無し‼️
私は、町長にとっての邪魔者が二人も亡くなっていることから“町長が一番の悪党説”に目を付けました。
こちらの説は自分でもしっくりきます🕵️♀️✨
以上になりますが、私の考察いかがだったでしょう🎶
自信たっぷりに考察しちゃったけど、怪談の怪異は答え合わせ出来ないのが悔しい〜💔
とはいえ本当に死体が消える怪異の場合もありますので、念の為こちらの実話もご紹介しておきます。
これは私の両親が墓じまいしたときの出来事です。
お墓から先祖の遺骨がなくなるという不思議な現象がありました🪦
▼こちこの先祖の遺骨がお墓から消える不思議な現象に関連する記事
お寺の住職も首を傾げる有様。
これには両親も為す術なしでした📿
そして今回の2ch怪談「謎の手記」にも、こちこの部屋のヘビーユーザーであり斬新な発想力の持ち主、人でなしのインディアン様から怪異のご考察をいただいております。
▼人でなしのインディアン様のご考察

いつもとは一味違う素敵な解釈にちょっぴり感動しちゃいます💓
なお、私は人でなしのインディアン様の『愛するこの地が悪い風評被害に合わないよう壁に同化されてコンクリート粉になったのではないでしょうか?まさに身を粉にして働く!』のお言葉から、ある文学作品を思い出してしまいました。
葉山嘉樹作「セメント樽の中の手紙」です。
こちらの作品は“ホラー”と評する人もいるくらい、読む人によっては辛く、恐ろしく、狂おしい…感じ方に個人差がある短編小説になります。
私自身は読んでいる最中、悲しさのあまり涙が止まりませんでした。
よろしければ私の朗読する「セメント樽の中の手紙」も皆さんにご視聴いただけますと嬉しいです。
私がなぜ人でなしのインディアン様のご考察からこちらの作品を想起したのか、その意味がお分かりいただけると思います🙇♀️
▼【朗読】「セメント樽の中の手紙」葉山嘉樹
墓じまいなさったときのご遺骨の件、他にも同じようなことがあった方が、お寺の責任について追及されたかもしれませんね・・・・
今回の動画でも、議員のご家族からしたら、いろいろと納得できないことが多いだろうと思います。
被害妄想が強いと、本当に生きにくくなりますね。
精神に異常をきたさないよう、ストレス軽減に努めます。