読み方と表現

実話怪談朗読「キャンプ」

2023年3月23日(木)

YouTubeこちこの部屋に新作動画をアップしました。

今回は過去に朗読した作品の再録。

KO作「キャンプ」です。

 

2年前に朗読した怪談・・・

あらためて読み直すのも、とても新鮮に感じました。

幽霊的な怖さもある実話なのですが、私には登場人物の1人の男の子が一瞬タイムスリップして過去の光景を見てしまったかのようにも思え、正にThe怪談と呼ぶのに相応しい不思議な話です。

 

ダムの「水面」

今回の作品には「水面」という漢字が2回出てきます。

「水面」は音読みで“すいめん”と、訓読みで“みなも”の読み方があります。

私は初めてこの怪談をいただいた時、原作者のKO先生に「水面は、すいめんみなものどちらで朗読した方が良いですか?」と質問しました。(原作者の意図に沿えるよう朗読したかったからです)

するとKO先生は「お好きな方で」とおっしゃったので、私が2年前にアップした作品では「水面」の読みを一律“みなも”と朗読させていただきました。

 

それから2年経ち怪談を再録するにあたり、今度は「水面」という漢字を自分なりに調べてみました。

その結果・・・

“すいめん”と“みなも”という言葉はいずれにせよ水の表面、水のおもて、水上という意味は変わらないのですが、アナウンサーは音読みの“すいめん”と訓読みの“みなも”をその時の原稿から最も相応しい読み方を選択する事になりますという記事を見つけました。

例えば事件や事故のニュースなら“すいめん”が相応しいし、季節の話題や紀行もので特に情緒性を出したい時は“みなも”が最適な表現になるでしょうとありました。

「水面」は“みのも”と訓読みされていた時代もありましたが、時と共に言語は変わっていき“みなも”が正しい読み方として定着していきました。
青空文庫にあるような古い作品には「水面」にわざわざ“みのも”とフリガナを振られているものもあるようです。

確かに音読みと訓読みでは、ニュアンスが全く違って聞こえますね!

 

さらに広辞苑で調べてみると“みなも”は海・川・湖の「水面」に限定されるとありました。

私が表現したかった「水面」はダムです。

ダムはダム湖とも言うので、湖と捉えて間違いないと思います。

そして「覗き見るのがすいめん、眺め見るのがみなも」と述べている方もいて、それを見た時“これだ!!!”と私は目から鱗が落ちました。

よって同じ作中、2回出てくる「水面」という漢字の一方を“すいめん”と読み、もう一方を“みなも”と表現を変え朗読する事にしました。

私の自己満足なこだわりですが、言葉の読み方を変えた事で、前半に出てくる“すいめん”と後半に出てくる“みなも”で、味わいが違って聞こえてくると思います。

ぜひそちらもチェックしていただけると嬉しいです。

 

【怪談朗読】キャンプ【再録】はこちら

 

2年前に朗読した【怪談朗読】キャンプはこちら 聞き比べてみてください♬

 

  

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2件のコメント

こんにちは。
日本語は面倒ですよね!
水面。すいめん、みなも
言葉による表現と言うか、、
つくづく日本語は話すとき、大変と思います(笑)
動画も拝見しましたよ(^-^)

がちょー様✨
日本語は音読みと訓読みがあって、使い分けできるからオシャレな表現が多いのかもしれませんよ♡
YouTubeのご視聴も有難うございます(^з^)-☆

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