ドリアン

フルーツパーラー

数年前、某百貨店に入っている憧れのフルーツパーラーに行ってきた🍨

まるで大人の非日常を味わえる、オーセンティックなお店。

ちょっと入りにくい雰囲気もある。

店内はバーカウンターしかなく贅を極めた空間といった感じ✨

カウンター越しに数名シェフがいて、おもてなししてくれる。

カウンターの後ろには沢山の厳選したフルーツが冷蔵庫に並べられている。

好きなフルーツと好みの食べ方を選び、目の前で調理してくれるスタイル。

私はこのフルーツパーラーが初めてだった事もあり、折角だからお店の中で一番高級なフルーツをチョイス。

その果物を食べた事がなかったし、冷蔵庫の中でも一際目立っていた。

大きさと存在感からして、凄いオーラ！

そのフルーツの名は！！！

果物の王様、ドリアン👑

果物の王様ドリアン

一度頼んでみたかった、そして一度は食べてみたかった😋

目の前にいるシェフがオーダーをとる。

私「ドリアンを下さい」

シェフは少し不安げに「本当に大丈夫ですか？」と問いかける。

頼んだからには後戻りできない。

女に二言は無い。

私「はい」

シェフ「かしこまりました」

シェフが冷蔵庫を開ける。

すると、今まで嗅いだことのない異様な匂いが冷蔵庫から漂ってくる💦

シェフ「どのように調理しますか」

本来の味を食してみたかった私は「カットされたままの味わいを試してみたい」と主張。

シェフが目の前のキッチンでドリアンにナイフを入れる度、強烈な匂いが解き放たれる。

うっ！臭い😨

美しい皿に彩られたドリアンが私のカウンター前に差し出される。

色は画像で見た事のあるようなクリーム色。

ただ匂いが･･･

うっ！臭い😨

恐る恐るドリアンにフォークを差し、しげしげと間近で見る。

見ているだけで、鼻を突くにおい。

うっ！臭い😨

我慢して口に入れる。

うっ！マズイ😱

フォークを皿に戻し、５分間動かなくなってしまった私。

息を止めてドリアンを飲み込む。

その光景を見守ってくれていたシェフが私に声を掛ける。

「お気に召しませんでしたか？」

私が一向にフォークへ手を伸ばさないため、見るに見かね声を掛けてくれた。

小さな声で私はポツリと「食べられません🌀」

シェフは目を丸くし、心の中でほれ見た事かと言わんばかりに「ドリアンと言う果物は好みがわかれるお味ですからね」と苦笑い。　

そして、新しい提案をしてくれた💡

シェフの提案

「生クリームとバニラアイスと一緒にドリアンをミキサーにかけてシェイクすれば、マイルドな味わいに変わりますよ。お値段は多少高くなってしまいますが、試してみますか？」

確かにそのままの味では食べられない。

料金は倍になってしまうが、私はその提案を受け入れる事にした。

ドリアンシェイクが出てくる。

バニラ風味･･･だが、やはり臭い😨

でも、そのまんまより飲めなくはない。

ここはシェフの顔を立てるため一気に飲み干す。

シェフ「どうでしたか？」

私は作り笑いをしながら「美味しかったです💖」と言って支払いを済ませ、そそくさと店を出た💨

もう二度とドリアンを食べる事はないだろう⚠