こんちゃん２

心霊スポット

私にはこんちゃんという凄く霊感の強い友達がいる。

こんちゃんの最近あった心霊体験の１つで本人が「本当に怖かった」と話していたものをこちこのブログでご紹介。

こんちゃんは毎年夏になると男女問わず友達から「何か怖い話して～」と頼まれる事が多く、夏は怪談話で涼むため自分を必要としてくれる人たちからモテモテなんだとか･･･

こんちゃんとしては実体験の怖い話をたくさん持っているので、夏にチヤホヤ引っ張りダコになるのはとても嬉しいらしい。

昨年の夏の夜。

こんちゃんの友達はこんちゃんの霊感を実験がてら、どこに行くかは内緒で「ある場所に動画撮影に行こう♬」とこんちゃんを車で連れ出した。

お調子者のこんちゃんは“どんなサプライズをしてくれるのだろう”と期待に胸を膨らませる。

車は友達が運転、こんちゃんは助手席に座りシートベルトをして左手でアシストグリップにつかまりながら目的地に到着するのを楽しみにしていた。

ある橋の上を通過しようとした瞬間。

車中の窓は開いていないのに、助手席に座っているこんちゃんの体の中にバンッと風のような空気のような“何か”が入って来た。

霊感の強いこんちゃん･･･いつもの事とはいえ“うわぁー”と思い背筋に悪寒が走る。

こういう現象は霊に近づくと度々起こるらしい。

その時こんちゃんは正面を見ていた。

するとフロントガラスには車のルーフからうつ伏せ状態になった女性の上半身がはっきりと見え、長い髪がボンネットの方に垂れ下がっていた。

女と目が合ったこんちゃん。

“やはりここは･･･”と確信する。

同時にその女から視線をそらすべく左の窓ガラスに目を背ける。

窓ガラス越しに見える橋は高い金網のフェンスで覆われており、そのフェンスは普通のものより網目が小さく、上部には有刺鉄線が施されていた。

こんちゃんは“フェンスに人が登れないようにしてある”と察知。

フェンスの向こう側は橋の上であるため空中のはず。

おかしな事にそこにはおびただしい人の数。

宙に浮いた状態で人間らしきものが無数に立っていて、それらは一斉にこんちゃんの方を見ていた。

それに気付くや否やこんちゃんは運転席の友達に声を掛ける。

「ちょっと待って。ここもしかして事故か自殺の名所なんじゃない？」

友達は「ビンゴ！」と言いながら嬉しそうに車を橋の途中で停車させる。

続けて「動画撮影しよう！心霊スポット！！車降りてカメラ回そう！！！」

しかし「いや、ここでは絶対に降りられない。フェンスの向こうにいる実体のないものの数が多すぎる。降りたら自分がどうなってしまうか分からないのが怖い。無理！！！！！」とこんちゃんは拒否。

友達もこんちゃんの表情と頑なに外に出たがらない様子から、渋々その日は動画撮影を断念。

橋の上から撤退した。

その橋とは･･･

「神奈川県の宮ケ瀬湖畔に架かる自殺多発の心霊スポット虹の大橋だった」との事。

憑依

この話を聞いた私。

疑問が１つ浮かぶ。

霊感が強いこんちゃんは助手席に座っていたから良かったけれど、もしこれが運転していたらどうなっていたのか。

運転している最中、フロントガラスに突如女性が現れたらビックリしてパニックになりハンドルを取られかねない。

事故を起こしてしまう可能性すら出てくる。

もしかして･･･

事故や自殺の名所は霊の憑依で引き起こされている！？

▼こんちゃん初登場のブログ記事はこちら