スナック

商店街

私の住んでいる近所には、〇〇銀座という商店街がある。

その商店街は夜になると、ネオンが灯りたくさんのスナックが開店。

近所のスナックは、友達がやっているお店もあったりするので、友達のお店も含め他のスナックにも私はよく遊びに行ったりする。　

スナックの楽しさとは、そこでできる一体感。
年齢や職業、上下関係にとらわれず他のお客さんと知り合える。
初めて行ってもカラオケを歌ったりすることで、来ていたお客さんみんなに温かく迎えてもらえる。
仮に歌が下手だったとしても、みんな酔っているため「上手かった♬」と褒めてもらえる。
歌の話や出身地の話、好きなお酒の話など、仲良くなることで話題が広がったりする。
ママも気さくな人が多く、そこでできる輪が自分のホームみたいに感じる。

※但し私の知っているスナックの料金設定は言い値かも･･･
　（人を見て金額を決めている可能性大）
　なぜなら明細を見ても内訳が書いていないから料金がよく分からない

カラオケ対決

ある夜、趣味友達のママが経営している近所のスナックに飲みに行った。

私はスナックに入店すると同時に、そのままカウンターへ向かう。

ママに挨拶しつつお酒を注文。

すると、店の女の子とは別に、常連風の女性が店の手伝いをしているようだった。（いろいろなお客さんと談笑しながらお酒を飲み、飲み物のオーダーをとったりしていた）

私とは初対面。

私がママとお喋りしていると、店の手伝いをしている常連風の女性が、他のお客さんに自慢げに話している会話が耳に入ってきた。

「私は音大を出ているから歌が得意なの～」

そう言った後、DREAMS COME TRUE（以下：ドリカム）の決戦は金曜日をカラオケに入れ、歌い始めた。

私も歌が大得意💪

ドリカムの曲はよく歌う🎤

どの程度のお手並みか拝見🤔と冷静な耳で聞くことにした。

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【歌を聞いた私の感想】
はぁ～ん、音大出ている人が歌いそうな歌い方ね

闘争心の塊の私🔥

常連風の女性が決戦は金曜日を歌い終えた後、あえてドリカムの曲を彼女の次にカラオケに入れてもらう。

私の選曲🎼

大阪ＬＯＶＥＲ

大阪ＬＯＶＥＲは、ドリカムの曲の中でも音程やリズムが容易。
尚且つ男性受けする歌。
スナックのお客さんは基本おじさんしかいない。
大阪ＬＯＶＥＲの歌詞は「私にプロポーズしてよ♡」とおねだりする乙女心を歌った可愛いラブソング。
　
決戦は金曜日とは、まるで対照的😁

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歌い終えた後、お店にいたお客さんのおじさん達の反応👀

私の思惑通り･･･

「わぁー👏👏👏こちこちゃん上手ーい👏👏👏何が良いって可愛い😍選曲も可愛い💖」

と大絶賛の大盛況。

”ほぉらね～。私の方が歌上手いしぃ～”とほくそ笑む。

気分良くなった私は、再びカウンターでママとお喋りをしながら飲み始める🥃

すると、決戦は金曜日を歌った常連風の女性が、すっと私の隣に座り話し掛けてきた。

「こちこちゃんって言うんだぁ～。歌上手いんだね～。私には出せない！そういうアニメ声！！」

”はぁー！？何この女💢！！”と思った私も反撃👊

「えぇー💦お姉さんも歌上手かったですよー☺私にはできません。そういうママさんコーラス風の歌い方」

”これ以上嫌味の応酬話法を言い合いしたら喧嘩になるかもしれない”と思った私は、ママに「帰るねぇ～」と言い、店を出た。

マウンティング

また後日、私はそのスナックに遊びに行った。

カウンターに座り、ママに「こないだの決戦は金曜日のお姉さんどこの人？」と聞く。

ママから「あの人はこちこちゃん家のマンションの最上階、ペントハウスに住んでいる超金持ちの奥さんよ💰」と言われる。　

その言葉にビックリ！！！　

”同じマンションに住んでいたんだ～💧怖～い😱”

ママに話を聞いてからというもの･･･

ドリカムの曲でカラオケ対決をしたお姉さんに、やたらマンションのロビーやエントランスで遭遇する⚠

私はこのお姉さんに遭遇する度、”あっ！超金持ちの奥さん！！”と思い、目が合うと私の方から「こんにちは」と会釈するようになった💭

スナックのカラオケ対決ではこのお姉さんに勝利したはずなのに、生活水準のマウンティングでは惨敗していた🌀

※現在はコロナ禍のため、このスナックも営業困難な状況に陥り、閉店を余儀なくされてしまった