追想
私は花束がキライ・・・。
この記憶は、今から何十年も前に遡ります。
花束を見るといつも思い出すこと。
私は小学4年生まで岩手県のとある田舎町に住んでいました。
当時は祖父母も一緒に暮らしていたので6人家族。
両親は共働きのため、日中子供たちの世話をするのは、おばあちゃんの役目でした。
私はおばあちゃん子。
夜寝るのもおばあちゃんと同じ部屋。
何ならおばあちゃんの布団に潜り込んで一緒に寝たりしていました。
どこに出掛けるのもおばあちゃんと一緒。
優しくて大好きでした。
プレゼント
私が小学1年生の頃、学校で敬老の日を学びました。
子供ながらにおばあちゃんへ何か感謝の気持ちを込めてプレゼントをしたくなりました。
純粋におばあちゃんを喜ばせたい。驚かせたい。そんな気持ちでした。
私は道端に咲いている花を摘み、それを輪ゴムで束ね「おばあちゃんいつもありがとう」と言って渡しました。
すると、おばあちゃんの顔がみるみる鬼の形相に変わっていったのです。
私はおばあちゃんの顔が、なぜ怒った表情になったのか分かりませんでした。
おばあちゃんは、有無を言わさず私の顔をビンタしました。
いきなりのことだったので、私はビンタをされた瞬間、尻もちをつき仰向けになった状態で両手を足替わりに、怖くて後退りしました。
田舎の廊下は家が広い分、長いのです。
おばあちゃんは、廊下の端から端まで私を往復ビンタし続けました。
何がいけなかったのか分からない私。
大好きだったおばあちゃんに往復ビンタをされていることが恐怖で、ただひたすら「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣きながら謝りました。
とにかくやめてほしい一心でした。
それでも許してはもらえませんでした。
それからこの後どうなったのか私の記憶はありません。
境界線
後日聞いた話です。
田舎はどこの家も割と庭が広く、公道も都会とは違い広いのです。
都会の家の庭には柵があり、ここからここまでが私有地、ここからここまでが公道と分かれているから誰が見ても境目が容易にわかります。
しかし、田舎の家には庭に柵があるわけではなく、公道との境目は何となくざっくり自分の庭みたいになっている家が多いように思います。
どこまでが人の家の庭なのか、どこまでが畦道なのか、境界線が曖昧な庭もあるのです。
もう少し大人であれば、道端に生えている花なのか、人が手塩に掛けて育てた花なのか分かったはずなのですが・・・
どうやら小学1年生の私は、”とても綺麗な花”と思い、祖母を喜ばせたくて他人の家の庭の花を摘んでいたようです。
祖母の常識では、人様に迷惑をかけることが1番いけないことでした。
だから、私に説明なく問答無用の往復ビンタというしつけをしました。
今ならこんな叱り方、時代が違うのでしないのかもしれませんね。
祖母は、私から渡された花束を見て、誰の家の庭の花か分かりました。
私には記憶がないのですが、祖母は私を連れその家に土下座をしに行ったとのことでした。
祖母を喜ばせたくて摘んだ花束が原因で、私は大好きな祖母を傷付けてしまいました。
花束を見ると、あの時の祖母の鬼の形相と私が記憶をなくすくらい往復ビンタをされている光景がよみがえります。
今でも祖母との悲しい思い出から、心のどこかで”花束なんて誰も喜ばないのに・・・”と思ってしまう私がいます。
こんにちは♪
記事も拝見しました
こちこさまは花束嫌いでしたね
昔はそのような過去があったのです。
それでは花束もなんとなく
嫌いになるのもわかりましたね
がちょー様✨
祖母を喜ばせたかったのに、怒られてしまいました…。
だからか、花束を見るといつも悲しい気持ちになります。
切ない思い出話でした〜(/ _ ; )
おばあ様は勘違いなさったようですが、こちこ様もお辛かったですね。
その後、誤解が解けたことと思いますが、お話を伺って、私も早とちりしないようにしなければと思いました。
花屋さんのお花たちを見ると癒されますが、ずっとこの姿でいてくれるわけではないですし、私も自分でお花を買うことはないですね・・・・
ガーデニングも、虫が怖くてやったことがないです(^^;;
utokyo318様✨
いくら幼かったとはいえ、よそ様の庭の花を摘んでしまっていたのは私がいけませんでした(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
祖母に自分の思いが伝わらなかったのも悲しかったです…。
私もお花は花屋さんで見るくらいで良いです♪
ガーデニング☆虫怖い〜!!!