二つの鞄

「鞄」を擬人化した教訓的作品

２０２３年７月１３日（木）

YouTubeチャンネルこちこの部屋に新作動画をアップしました。

今回はちょっぴり怖い文学作品の朗読。

夢野久作作「二つの鞄」です。

同じ日に買われていった二つの鞄の運命や如何に･･･。

ぜひ皆さんにご視聴いただけると嬉しいです。

▼【朗読】「二つの鞄」夢野久作

こちらの作品は擬人化した小さな鞄と大きな鞄が互いに羨み、嫉妬し合い、最終的に嫌がらせをしてしまった方が自滅してしまう･･･

本当に人間関係で気をつけたい事がギュッと詰まっている物語です。

お互いの長所を認め合う事ができたら大きな鞄もこのような結末にはならなかったのに。

大きな鞄の悲しすぎる末路。

復讐は悲劇しか生まないです。

感情が偏りすぎると良くない結果につながるので何事もバランスが重要。

私も負の感情には気をつけようと思いました。

人間誰しも多かれ少なかれ他人を妬んだり恨んだりってあるけれど、それを露骨に顔に出したくはないです。

そんなことしちゃうと、まるで自分が負けを認めた形になっちゃう。

だったら私なら気づいていないフリ。

暖簾に腕押し的な態度。

ポーカーフェイスでいたいなって思います。

しかし私も若い時は闘争本能剥き出しなタイプでした。

「絶対に誰にも負けたくない！」と負けん気が強かったです。

いつからか“それじゃぁカッコ悪い”って事に気づいちゃったんでしょうね。

人間も年齢を重ねるごとに、ヴィンテージが増し、大人としての丸さが出てくるのでしょう。

そして大海を知ると、広い世界には自分より凄い人とか、天性の才能に恵まれた人とか、努力している人がめちゃくちゃいて、そんな人たちもわざわざ他人に苦労を見せていないだけだったりします。

そういう人たちを知ってしまうと、妬む気持ちも起きないし、失礼すぎてライバル視すらできません。

仮に嫉妬心が芽生えたとしても、心の中で“この部分は私の方が勝っているかな♡”くらいに留めておきたいものです。

皆それぞれ違う人間で、良い所が違うわけだから、人を妬むよりむしろ自分の魅力が何なのかを理解し、それを発揮できる場所を探した方が、ストレスなく、適材適所、それぞれの幸せにつながるように思いました。