宝くじ

１億円

私の親友のＫちゃんは、地主でお金持ち。

彼女の趣味は、年に２回宝くじを大量買いすること。

「もし１億円当たったら、こちこにはお世話になっているから、絶対に５００万円あげる」というのが口癖。

絵空事と思っている私は、その話をされる度、「ありがとう」「気持ちが嬉しい」「当たるといいね」「期待している」と言う。

すると彼女は、「私を信じていないの？１億円だよ！？こちこに５００万円あげたって、残り９５００万円あるんだから！！絶対にあげるよ！！！」とムキになる。

有難い話ですよね✨
夢のような話です。
別に私にくれる必要なんてないんですから･･･

ある日。

Ｋちゃんが私の家に遊びに来て、近況を教えてくれた。

役人がＫちゃんの家を訪問。

「現在緑化計画を行っている。学校近辺の山や竹やぶを売ってほしい。今なら通常よりも高値で買い取る」といった交渉。

Ｋちゃんは、「不要な山や竹やぶを持っていると固定資産税だけ取られてバカらしい。いい機会だから一部の竹やぶを売ったんだぁ」

そして更に続ける。

「売れた竹やぶは４億円。でも税金で１億円引かれた。だから、たった３億円にしかならなかった･･･」と嘆く。

私は、その話からふと宝くじの話を思い出した。

「へぇ～そうなんだ。じゃあ１億円じゃなくて３億円当たったようなものだね♬」

何の話をされたのか察したＫちゃんは間髪を入れず、「それはダメ💢宝くじじゃないでしょ！！！」

”エェーッ💦１億円当たったら５００万円あげるっていつも言ってたじゃん😅”と思う私。

Ｋちゃんの趣味の宝くじ💴

１億円当たったとしても、私には５００万円くれないような気がしてきた･･･