トラック3台分のゴミ

宝物

私が生まれた岩手県の家は、以前は祖父母と私たち親子で住んでいた。

父の仕事の都合で私たち親子が関東に引っ越してからというもの私の生家は祖父母だけで何十年2人きりで暮らす事になる。

 

現在から十数年前。

祖父母が2人とも高齢のため、思うように身体が動かなくなり老人ホームに入居する流れとなった。

「この家にはもう誰も住まなくなってしまうわけだから」と岩手に住んでいる親戚が家の整理をしてくれたところ・・・ 

何と!!!!!

トラック3台分ゴミが出た!!!!!!!

と後に母から聞かされ、私は驚愕した。

 

岩手の家は私が覚えている限りでも6部屋あり、また同じ庭の敷地内に「長屋」と家族が呼んでいる家もあった。(昔は長屋を賃貸で人に提供していたらしい)

祖父母は2人きりの生活になった事で、広い家の1部屋だけを使い生活していたに違いない。

なぜなら使わないカバンや着ない服、残しておく必要のない郵便物、いずれ何かに使うかもと取っておいたお菓子の缶、綺麗な紐などいろいろなモノが宝物のように収納され各部屋中にびっしりと高く積み上げられていたとの事。

不思議な勿体ない精神?収集癖?からゴミに囲まれながら生活していた祖父母。

 

元気な間は家族であったとしても家の中の物を勝手に触るとちょすな!(方言で触るなという意味)」と怒っていたのだが、その触られたくない宝物が全てゴミだったと思うと私は何とも言えない気持ちになった。

 

それからさらに数年後。

東日本大震災によって誰も住んでいない私の生家は津波で跡形もなく流されてしまった。

 

 

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6件のコメント

昔の方は、包み紙や包装用のリボンなども保管されていることが多かったように思います。
もっと収納スペースがあればいいのにと常々思っていますが、あったらあったで、私もなかなか断捨離できないかもしれません(^^;;

津波は、恐ろしいですね。
行方不明の方が大勢いらっしゃって、ご家族の方の思いはいかばかりかと思います。

utokyo318様✨
分かります〜♡
おばあちゃんはプレゼントされた包装紙やリボンを保管してました!!!
子供ながらに何に使うんだろう?と思ってた記憶があります♪
収納スペースはあったらあったで断捨離出来ないのも確か、悩ましいですね…。

自然災害は抗えない恐ろしさが有ります。

トラック3台分のゴミでしたか!!
ゴミ屋敷でしたね!

お年寄りはもったいない精神で捨てられないかもしれませんよ。

私もあまり人の事言えませんが、こまめに断捨離してましたよ(笑)

がちょー様✨
ゴミ屋敷(*’▽’*)
まぁそうかもwww
でも本人達には触られたくない宝物だったみたいです…。
断捨離も大切ですよね!
私ももったいない精神ある方なので、ゴミを取っておかないように気をつけたいです♪

実家が無くなるのは辛いけど、誰も住んでいないときでよかった。

我が家も引っ越のたびに、トラック1台分くらい捨ててきました。大汗
ゴミではないけど、使わないものがこれだけたまるのか?といつも引っ越しのたびにびっくりします。

ほぼ全部お金を出しているものなので
「これ、貯金してれば~」
なんて皮算用もしてみたりして。苦笑

ついついそんなに使わないものを買ってしまうクセ、直さないと!と引っ越しのたびに思います。(;^_^A

ミコリー様✨
まさか震災で生家が消えてなくなってしまうとは誰にも想像出来ませんでした(;ω;)
ミコリー様はお金持ちだから、ついついお買い物しちゃうのでしょうね〜♪
引越しのたびに、トラック一台分の使わないモノも凄いですね!

断捨離…得意ではないので、私もなるべくモノを増やさないようにしていきたいです♡

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