温泉撮影秘話

泊まってみたい温泉宿

毎年のように温泉雑誌や旅行雑誌というのは出版されている。

泊まってみたい温泉宿(ちょっとタイトルは変えています)という雑誌のカバーガールとして本誌面に出演してきた。

みなさんご存知の通り「温泉撮影」というのは多少フェイクがある。

例えば、現実ではマナーとして湯舟にタオルをつけてはいけない。

しかし撮影ではバスタオルを巻いて温泉に入って写真を撮る。

その際バスタオルの下は水着を着用。

ビキニの肩紐をずらしバスタオルを巻く。

私はストラップレスのビキニを持っているので、それを活用していた。

温泉雑誌の撮影は、最少人数のクルーで温泉地に出向く。

モデルと編集ライターとカメラマンの3人!みたいな感じ。

少人数の撮影の良さはアットホームな感じでコミュニケーションが図れるところが私は好き。

周りへの配慮も少なくてすむから撮影としては気楽。

そのわり一日で温泉宿を何軒も回る、スピード勝負!

 

撮影自体は湯舟に浸かる設定だからヘアメイクはいらない。自分でする。

入浴シーンもメイクする必要がないからほぼノーメイク。

洋服は映らないからスタイリストもつかない。

自分の水着を持参するだけで荷物は少ない。

だからスタッフが少なくてすむのである♬

  

楽しいことの反面、温泉撮影の辛さ… 

いろんな地方の温泉宿に出向くとその土地の郷土料理を食べられるのが一つの楽しみ💖

 

そういう楽しいことがある反面!

温泉撮影でのモデルとしての辛さとは…(@ ̄□ ̄@;)

 

雰囲気のある写真を撮りたいので、のぼせるまで湯舟に浸かっていなければならない。

温泉の浴場というのは旅館が変わっても劇的な変化はない。角度だったり、日差しだったり、湯気の立ちのぼり方だったり。モデルをインサートした時に他のページとイメージが重ならないようにするため、入浴させられたままの状態で構図を変えながら撮影する。よって時間がかかる。

ワンシーンの終わり際になると私は完全に茹蛸状態🐙

真っ赤な顔になりのぼせあがっているのだが、すぐ次の現場に向かわなければいけないので休息させてもらえない

一日に複数の旅館を短時間で回らなければいけないのである

撮影もお客さんに迷惑がかからないチェックアウトとチェックインの間、要するに旅館の清掃時間に行われるのだ。

 

老舗旅館

雑誌に取り上げることが多いのは老舗旅館

もともと親の代から譲り受けた2代目3代目のオーナーが取材に応じる印象がある。

 

取材に同席していて、オーナーから熱意を感じることがある!!

それは、オーナー自らが真摯な態度で旅館の経営理念を語ってくれる時(⋈◍>◡<◍)。✧♡

このようなオーナーが経営している旅館は手入れが行き届いているし、従業員の接客マナーもしっかり教育されているイメージ✨

素直にプライベートでも利用してみたいなぁと思った♬

 

逆に老舗旅館名に胡坐をかいていると感じたオーナーは、

取材に対し「館内を適当に回って思ったことを書いてくれればいいよ。特に自分から話すことはない」と協力的ではない人。

オーナーがそんな面倒くさそうな対応だからか従業員全体の接客態度もあまり良いとは感じなかった。

こういう旅館にプライベートでは絶対に行きたいと思わない

個人としてお客さんになる可能性がある私たちに不愛想な態度だと実際に泊まったとしても、ここの旅館のサービスはたかが知れているのではないかと思わされる。

 

同じオーナーという立場で取材される老舗旅館なのに、オーナーが変わると対応がこんなにも違うことに驚く。

 

少数のクルーで撮影しているので😁帰りの道中。

「こっちの旅館は素晴らしかったね。オーナーを尊敬している従業員のサービスの質が高いのがよくわかる」と褒めたり、協力的ではなかったオーナーの旅館には「こんな態度の旅館がよく老舗なんて謳われているよ。3代目で店を潰すというのはあながち間違いじゃないかも!」とゴシップしながら帰るのが楽しかったりした。

 

一番腹が立った事件

ごくまれに腹の立つ旅館スタッフがいた。

温泉に入っているシーンは基本的にお客さんが入浴しない時間帯に撮影する。

 

脱衣室で私が着替えている時は撮影スタッフや従業員は外に出ていてもらうのだが、どういう神経をしているのかその旅館の清掃スタッフであろう若い従業員が忍者のようにロッカーの陰に身を潜め出ていかなかったことがある。

私「すみません。着替えすぐ終わるんで少しの間、外に出ていてもらえますか」と声を掛けた。

返事はするものの…

隠れてロッカーから顔を出し、覗き見しているではないか!

私が気付いて振り返ると顔を引っ込める。

それを2ターン繰り返した

ものすごく腹が立った!!!!!

 

こんなことで旅館にクレームを入れ問題を長引かせるのは嫌だった…💧 

次の現場に行く時間も押してしまう。

撮影はこの旅館以外にも移動するスケジュールが組まれている。

私はタオルを巻いたまんま、ものすごいスピードで着替え旅館にクレームするなんてことはせず泣き寝入りした(ノД`)・゜・。

仕事じゃなかったらこんな覗き見クソ野郎大事件にしてやってた😡

仮に良い旅館であってもこういう従業員が一人いるだけで旅館の質を下げる。

たった一人のおかしな行動を周りは気付かないだろう。抑止もできない。

しかしこんな人間もいるのだ!

「覗き見クソ野郎」

奴のせいで他の従業員が素晴らしくても評価は下がってしまう。

 

私の中で一生根に持つ事件のあった旅館と認定された(。-`ω-)

 

通常ではわからないことが、取材撮影を通して見える!

宿泊客とは違った視点で旅館を観察すると新しい発見があるのです・・・🕵

 

スポンサーリンク

4件のコメント

今回もめちゃくちゃ面白かったです!

豊富な情報量とストーリー性✨素晴らしいです。
この調子で書き進めたら、Kindle化もすぐですね✨✨

しかし、クソ従業員…許せん。
リアル目潰しをしていいレベルの大罪です

KO様いつもコメント有難うございます✨

覗き見クソ野郎は思い出すだけでハラワタ煮え繰り返ります!!
宿泊客にやってたら、普通に事件になってますよね。
「覗き」というスリルが楽しいのでしょうか…
この男性心理、理解し難いです(。-_-。)

こちこさま、こんにちは^^
ブログの更新もお疲れさまでーす!

今回の温泉撮影秘話、たいへんに参考になりましたよ
こーゆーのって、私達は見る側なのでわからないことだらけでしたから。

撮影現場のことも、少人数で何件も撮影して周る大変さに覗き!?
そんなこともあるのでしたね;

記事からも大変さも伝わって来ましたよ(+_+);
それと、やはり水着は着ておりましたねww

がちょ様✨
水着は着用でした(๑˃̵ᴗ˂̵)
サムネを温泉の湯船に浸かっているショット載せようか悩んだのですが…よく考えたら、「恥ずかしいーーー!!!」と思いww
やめました♪
温泉雑誌の舞台裏も楽しんで頂けた様で良かったです♡
“覗き見”はハラワタ煮え繰り返りですよっ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です