見よう見まね

絆創膏

私が4歳か5歳くらいの頃だったと思う。

当時祖父母とも一緒に暮らしていた私はおばあちゃん子でおばあちゃんが大好きだった。

子供ながらにおばあちゃんのやる事はじっくり観察していたように思う。

おばあちゃんは自分の部屋の鏡台の鏡で顔を見ながらよく顔剃りをしていた。

私は顔剃りの意味もわからず、興味津々におばあちゃんのしている事を見ていた。

ある日。

おばあちゃんが外出したので私はおばあちゃんの部屋に入り、おばあちゃんがカミソリをしまっている場所からカミソリを取り出す。

おばあちゃんの見よう見まねで、自分も顔剃りをしてみたくなったのである。

私が額にカミソリの刃を当てると、すっと2センチ程の切り傷が付きおでこから血が出た。

当時おばあちゃんの使っていたカミソリは、安全ガードなど付いておらず切れ味がよかった。

私は突然おでこから血が噴き出した事にビックリし、痛かったように思うが、なぜか“今度は失敗しないようにしよう”と思い、顎にカミソリの刃を当てる。

すると顎も額同様2センチくらいザックリと切ってしまい、流血。

顎の方が深く切れてしまったのかとても痛かった。

が、“これはバレたら叱られる”と子供心に予想し、自分なりの応急処置として絆創膏をおでこと顎に貼り隠蔽する事にした。

そしておばあちゃんが帰ってきた。

私は知らん顔をしていたが、おばあちゃんは私の顔を見るや否や絆創膏に気付き「顔どうした?」と聞いてきた。

しかし私は何も答えなかった。

おばあちゃんは不審がりながらも自分の部屋に入り、鏡台の上に置かれていたものが動かされている事に気付く。

しまっているはずのカミソリが、鏡台に出ていたのだ。

おばあちゃんは私のおでこと顎に貼ってある絆創膏をはがし、傷を見ると私のした事を確信。

顔剃りした事がバレてしまう。

結果的に私は叱られた。

 

 

スポンサーリンク

4件のコメント

こんにちは

記事も拝見しました
結果的には叱られましたか!!
まー、それも仕方ありませんよ

失敗は成功のもとでもありますからね✨✨

がちょー様✨
子供の頃の私はなかなか好奇心旺盛でしたwww
怪我をして叱られたので、まさに泣きっ面に蜂です。゚(゚´ω`゚)゚。

お祖母様が器用にされていると、真似したくなりますよね。
私も、安全ガードがついているものでないと、今もうまく使えないですね(^_^;)

ゴムポンつるつるで顔をときどきなでていますが、産毛が取れるという口コミを見たものの、そうなってはいなかったので、今日にでも顔剃りをしたいと思います\(^o^)

utokyo318様✨
安全ガードのついてないカミソリの切れ味は凄いですよね!
慣れてないとサクッといっちゃいます:(;゙゚’ω゚’):
私はマスクで顔が隠れてるし、顔剃りをかなりサボっておりました〜
そろそろ顔剃りしようと思います♡

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です