ホーミー
10年くらい前に声帯ポリープの手術をした事がある。
自覚症状はなく、喉に異変も感じなかった。
話をしている時はこの声のまま、だから違和感ない。
喉も痛くない。
ではなぜポリープが出来た事に気付いたのか?
当時私は、一生懸命歌に取り組んでいた。
週1回のボイストレーニングに欠かさず通い、自分の個性や癖を見抜いてくれる講師との出会いもあり、ますます歌の世界にのめり込んでいった。
ある日突然、一定の高い音域を美しい音色で発声し、ロングトーンで伸ばそうとすると、その音域だけがモンゴル民謡「ホーミー」のごとく、1人で2つの声を出す(2人が歌って声を出しているように聞こえる)技術が意図せず出来るようになっていた。
ホーミーとは:モンゴルの伝統的な歌唱法に「ホーミー」というものがある。うなり声のような低い声(ドローン音)と、非常に甲高い声(メロディー音)の2つの音を同時に発声する歌唱法。
私を長年担当しレッスンしてくれていた音楽家の講師が、「こちこさんにホーミーという技術を教えた事がない。しかも、ホーミーというのは練習したからといって、そうそうできるものでもない。このような技術が急に出来るようになったのはおかしい」と言い切り、他のボイストレーナーも数名呼び、私の声の症状を聞いてもらう事となった。
どの講師も私の声質を知っているため、「声が覚醒したのかな?」「凄い技法が出来るようになっている」と羨ましさ半分、珍しいものを見るように不思議がっていた。
結果的にレッスンスクールの出した回答としては「もし声帯の問題なら、ボイストレーナーの範疇じゃない。病院で診てもらった方が良い」とアドバイスされたので、私は地元の耳鼻科に診せに行く事にした。
町医者
地元の耳鼻科の町医者は、私から症状を聞き、片方の鼻の穴に管を通し声帯の写真を撮って、私に見せた。
すると、片方の声帯の上にボコっと大きなポリープが出来ていた。
それを見た私は“声帯は閉まっていると良い声が出るのだが、声帯が上手に閉じないとウィスパーボイスや吐く息のようになる。よって、片方の声帯の上に異物が乗っかっているため、 ある一定の音域に声があたると、声帯がぴたっと閉じずその部分だけ声が振動する事で2人が歌っているような音色に変わるのだろう”と想像した。
町医者が言うには、「ポリープはネブライザーというお薬を毎日喉に吸入させれば、1ヶ月程度で小さくなって消失します」との事だった。
信じ切った私はその言葉を鵜呑みにし、1ヶ月間ネブライザーのためだけに毎日耳鼻科に通った。
しかし、1ヶ月経ってもポリープは一向に小さくならなかった。
町医者は、いよいよ手術と判断し、「大きな病院への紹介状を書きましょうか」と言ってきた。
後から私の手術を執刀した声門の権威が言うには「こんな大きなポリープ、手術しなければ除去できないよ。その町医者なんて名前の先生?ネブライザーでポリープが消失すると言ったの?お金儲けのために騙されちゃったんじゃない?」と大笑いしていた。
病院の選択
ポリープは、手術しなければなくならないようだったので、私はひとまず自分を担当している音楽家の講師に相談をした。
講師は、レッスンスクールの上役にも私の話を報告してくれた。
上役の人が私の所に来て、「病院を探しているなら、マライアキャリーが来日した時にだけ絶対に診せに行く耳鼻科があるから、その病院を紹介しようか?」と言ってきた。
その場で私も考えたが、入院や通院となったら自宅から近い方が良いと思い、「そちらの話は結構です」と断った。
仕方なく今まで通っていた町医者に「声帯ポリープの手術ができる病院は、どこを紹介してもらえますか?自宅から近い病院が良いです」と聞いた。
すると町医者は、「Aという病院とBという病院を紹介できる」と言った。
私は自宅からより近いAの病院で手術をする事に決めた。
計らずもAの病院には、声門の権威と呼ばれる医師が在籍していて、私の声帯ポリープは難なく綺麗に取り除いてもらえた。
3ヶ月後。
術後経過で、自分の声帯を見せてもらうと、傷跡1つない見本のような声帯に戻っていた。
そして、Bという病院で私と同じく声帯ポリープの手術をした知り合いがいるのだが、その人のポリープは除去されたものの舌の位置が正常な位置に戻らず、ペコちゃんのように口元から舌が飛び出してしまったらしい。
医療ミス?
Aという病院とBという病院の選択で、私はたまたまAの病院を選んだ結果、声門の権威に執刀してもらえた。
もしBの病院を選んでいたら、私がペコちゃんのような舌になっていたかもしれない?と恐怖した。
ペコちゃんはポリープより嫌かも・・・
その後、知り合いの舌がどうなったのかは聞いていない。
講師の方が気づいてくださって、腕の優れた先生に手術していただけて、良かったですね。
私は声帯を痛めて声を枯らしたことが何度かありますが、やはりうまく治療できない先生が何人かいらっしゃったので、耳鼻科といってもピンキリだなと思いました(^_^;)
手術となると、絶対に技術力のある先生にお願いしたいので、情報収集が大切ですね。
utokyo318様✨
utokyo318様も声帯を痛めた経験お有りでしたか(/ _ ; )
お仕事で喉を使われてるから、声帯に負担がかかっているのかもしれませんね…。
声帯ポリープも腫瘍なので、「悪性か良性かの診断は除去した細胞を見てみないと分からない」と言われ恐怖したことも思い出しました!
手術は本当に病院と医師を慎重に選ばなきゃ☆です。
ポリープ!
こちこさまは大変でしたね
目も大変だし、ポリープの手術をしてましたか!
やはり健康第一ですね
健康こそ財産でもありました☆
これからもお身体、ご自愛なさって下さいませ。
がちょー 様✨
そうなのですよ!
私は地味に色んな手術をしておりました〜。
入院を経験すると…健康の有り難みを実感いたします♡
がちょー 様も健康第一で♪
人生を楽しみましょう(^o^)
同じ勉強をした医者でも、特に外科は上手い下手は絶対にある分野だと思います。
不器用な人はどれだけ知識があっても、細かいことはできないと思うし~(;^_^A
帝王切開でさえ、うまく医者に当たると傷が痛くないしね。
私は幸い、うまい医者に当たったらしく傷は全く痛くなく終わりました。
こちこちゃんもいい先生に当たって本当に良かった!
ミコリー様✨
外科手術!!執刀医のセンスが問われますね(*´-`)
上手いか下手かは実際に手術が終わってみないと分からないだけに…ギャンブルかもしれません。
私も運良く(家から近いという理由だけだったのですがw)名医のいる病院で手術出来て良かったです♡