僕はもう治っている
2022年11月27日(日)私はYouTubeこちこの部屋に動画をアップしました。
今回はちょっぴり怖い文学作品の朗読。
坂口安吾作「僕はもう治っている」です。
私はこの作品の文章を読んでみて、坂口安吾はタイトル通り「僕はもう治っている」というエッセイを綴っているのですが私は“え~!?坂口安吾絶対まだ治ってない”と直感しました。
天才の苦悩・・・。
お酒や薬に依存してしまうと、なかなか抜け出せなくなるという事がよく分かる作品でした。
治ってないはずなのに「僕はもう治っている」と言い切るところが安吾らしいとも思い微笑ましくなりました。
よってこちらの作品を朗読するにあたり、私は精神的に病んでいる安吾の雰囲気を演出するため、缶ビール2本飲んでから朗読しました。
正確に言うと、晩酌中缶ビールを飲んでいた時、2本目が飲み終わる頃ふと“今坂口安吾の僕はもう治っているを朗読収録したら、滑舌や呂律の曖昧さがこのエッセイを書いている時分の坂口安吾の精神状態に近づけるのではないか”と閃いたからです。
だからあえてほろ酔い加減で朗読しました。
普通に朗読するよりも「本当に坂口安吾治っている?」という雰囲気を醸し出せたのではないでしょうか。
私がどんな風に「僕はもう治っている」を朗読したのか、ぜひ皆さんにチェックしていただけると嬉しいです。
▼【朗読】「僕はもう治っている」坂口安吾はこちら
確認癖
今回の作品の「僕はもう治っている」なのですが、私は自分で「僕はもう治っている」と言い切る人の事は信用していません。
なぜなら私自身、長年強迫性障害を患っており確認癖や確認行為に悩まされてきたからです。
私にとって確認はどんなに確認しても確認し足りず・・・
それでも現在は年齢とともに確認癖の症状は落ち着いてきましたが「じゃあ完全に治ったのか?」と聞かれると、治ったと思った事は一度もないからです。
未だに些細な事でも確認してしまいます。
例えば、人にメッセージを送る時。
“誤字脱字ないかな?文章の意味はこれで伝わるかな?”
このような確認を何十回もしてしまいます。
それから持ち物のチェック。
“忘れ物ないかな?お金は足りているかな?”など。
以前は不安になりすぎるあまり、常に現金を財布にたくさん入れていました。
人によったら“そんなの大したことではない”と思われるかもしれません。
が、それでもこんなくだらない確認行為を私は一日に何百回もしてきたのです。
脂汗が止まらなくなるくらい確認する事もありました。
そして確認すればするほどもっと不安になるのに、確認のループをやめられず、自己嫌悪に陥いり、心はより疲弊しました。
このような精神状態は、強迫性障害を経験した事がある人にしか理解されないのが悲しいです。
確認癖をするようになってしまったきっかけは絶対にあるはずなのですが、それを思い出す事はできません。
それに気づけたら、いつか自分を許してあげられるのに・・・
「もう自分を責めなくて良いんだよ」と自分で自分を慰めてあげたいです。
昔、私がこの確認癖で悩んでいた時、私の行動の一部始終を見ていた近しい友人が見るにみかねて「もし確認をしなかった事で物を失くしたり忘れたりしたら全部買ってあげるから、もう確認するのをやめて良いよ」と言ってくれた人もいました。
このように周りに心配されるくらい私は確認をしていたのです。
確認は良い事をしているはずなのに、確認行為を指摘されると私は謎の罪悪感に苦しみ、余計心が傷つきました。
心の病気は一度発症しちゃうと治るという事はないような気がします。
一時的な寛解はあっても、再発があるからです。
ただ年齢を重ねるにつれて“自分は完璧な人間じゃない”と受けれ入れた事により、心はだいぶ安定していったように思えます。
私も「もっと無神経でいたい」と願う反面、本当に無神経な人を見ると驚いてしまう時があります。
それから依存症の人の「その時期だけ依存していたんだ」という発言は言い訳です。
依存していたモノの依存先が他のものに移ることはあっても依存体質という一度発症した性質はずっと抱えて生きていくしかないんじゃないか・・・と私は思っています。
もちろん時間や経験、本人の学びによって和らいでいく事はあるでしょう。
しかし「自分はもう治っている」と言い切る人に対しての私の見解は“その病気治ってないな”とどうしても思わずにはいられません。
こちこ様こんばんわ^^
ブログへのコメントありがとうございました。なんとかブログの管理画面にログインできました。
「心の病気が完治する事はない」と私も思います。
私自身も双極性感情障害を患っており医師からもこの病気は完治することはないと言われました。
初めは早く治りたいという気持ちがありましたが、最近では焦るのはやめようと思うようになりました。
昔は仕事も残業ばかりでしたが、今は定時で帰って趣味の落書きやゲームしてます。
病気にならなかったら残業ばかりで落書きする時間もない日々を送り、こちこ様に絵が上手とお褒め頂くこともなかったかもしれません。うまく言えませんが、視点を変えていいように解釈すれば少しは気が楽になるのかなとおもいます。
阿良々木様✨
ブログの復旧おめでとうございます!
早速お祝いのメッセージを送りましたよ〜。
心の病気…視点を変えるのは素晴らしい事だと思いました♪
私の自慢は、確認癖のお陰で忘れ物をしたり遅刻したりした事は一度もありません。
どんな人も発信するかしないかの差はあれ、心に闇があったりします。
でもそんな自分も愛おしいと受け入れてあげる事で前向きにもなれますよね☆
阿良々木様の双極性感情障害はきっと頑張り屋さんの証です٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
確認をしっかりされるということは、すばらしいことだと思います。
有効かどうかは分かりませんが、お時間がないときなどは、確認する回数を決めておくというのも、選択肢のひとつかもしれませんね。
私は子どもの頃から便秘症で、こちらも対処療法しかないので困っていますが、良いとされることはできれ範囲で取り入れていきたいです。
「詰まる」という状態は心身に悪影響を及ぼすので、発散させることも大切だと思いました(^^)
utokyo318様✨
「確認は一回でOK」と自分が安心できるようになりたいです(*^^*)
便秘症…。私は昔、極端なダイエットをしていた頃薬を飲まないと出ない人でした。
ある時。薬を飲むのが馬鹿馬鹿しくなり、もうどうでも良い!出ないウ○コはない!!と開き直って薬を飲むのをやめた所、数週間〜1ヶ月後に自然に出ました♪それ以来、便秘が気にならなくなり、私には開き直りの荒療治が効果絶大でした☆
記事も拝見しました。
天才は天才であるがゆえに、苦労もあるのですね
私は中途半端な考え方を持っているので、あまり悩まなくて良いでした(笑)
がちょー様✨
時には呑気に考える事も大切ですよね♪
真面目になり過ぎると、精神的に異常をきたす場合も有ります。
バランスの良い思考回路でいたいですね(๑˃̵ᴗ˂̵)