怪談最恐戦２０２３本戦でのエピソード

怪談最恐戦２０２３本戦

２０２３年８月２０日（日）

この日私は怪談最恐戦２０２３本戦に参戦するため、築地市場駅から出てすぐ、浜離宮朝日ホールへ向かいました。

大会のルールは、３人一組のブロックに分かれ、３分以内に怪談を語り、その中から１人勝ち上がるというブロック対戦。

ステージには椅子が３つ並び、自分の語る出番で自分にスポットライトが当たる形式。

私はＥブロックの２番手だったので、自分の両隣に対戦相手が座っているという状況でした。

怪談を語り終えての自己評価

今まで練習してきた中で一番上手に怪談を語ることが出来ました。

３分以内に怪談を語るルールの中、私のタイムは２分５４秒。

自分でも自分のパフォーマンスに満足しています。

結果

上記サムネイル写真をご覧いただければわかるように、審査員票が８票ある中、Ｅブロックの１番手に怪談を語った川口さんが３票、２番手のこちこが２票、３番手の祇園さんが３票。

よって私は次のステージに勝ち上がることはできませんでした。

応援してくださっていた皆さん、本当にありがとうございました。

私はベストを尽くしました。

本番のあの語りで勝てないのであれば、それも本望です。

大会当日までの裏話

少し話は遡るのですが、私は怪談最恐戦の本戦進出が決まった時点で、自分の中で「制約と誓約」（漫画：HUNTER×HUNTERの世界に出てくる念能力の概念）を課し、実力以上の成果を出すため、大好きなお酒を“禁酒する”と自分に誓い、その制限を１ヶ月近く守っていました。

※そのせいでお酒を飲まない分、ストレスから甘いものをたくさん食べていて、ツッコミどころ満載なのですが、本番でこの「制約と誓約」は発揮できていたように思います。

そして怪談最恐戦２０２３当日の前夜。

ふと「大会は、撮影と違って撮り直しができない！」と私の脳裏をよぎった瞬間。

完璧主義者である私は“噛みたくない、絶対にセリフを間違えたくない”と、異常なまでに不安が募り、眠れなくなっていました。

“どうせ眠れないなら”と、ベッドの中で布団に包まり、ぶつぶつと怪談の練習を始めます。

すると眠いけど眠れないという葛藤の中で練習しているせいか、練習すればするほど怪談を間違え噛む、負のループに陥ります。

それがとても恐怖で･･･

当日こうなったらどうしようと考えていたら一睡も出来ませんでした。

翌朝、寝ていない目はパンパンに腫れていて、鏡を見るや否やショックを受けました。

が、それでも「やってやるぜ」と気力だけで家を出ました。

会場に到着し、スタッフの方に控室に通されると、もう早く怪談を語ってすっきりしちゃいたいという気持ちの方が強かったように思います。

大会が終わり、後日私もツイキャス配信で自分の語りを聞いてみました。

実際自分が語っている時「私今ノッテる」と実感がありました。

映像で見返しても語りに関しては一言一句間違えておらず、ゆっくり落ち着いて怪談を語っている自分に感無量でした。

怪談を語っている時のスポットライトに関しては、上から照らされているため、目の前のマイクの影や、髪の毛の影で顔にいっぱい陰影がついていて、いわゆる顔を怖く見せる演出にツボってしまいました。

会場には、私の友人が観覧に来てくれていたので、帰りは一緒にご飯を食べて帰りました。

その時に友人から怪談の賞レースにおけるアドバイスをもらいました。

「こちこの怪談の語りは申し分なかった。めちゃくちゃ良かった。しかし人が怪談を語っている時、足をプラプラ動かしたり、髪を触ったりしているのが目に付き、それはイメージ良くなかった。人が語っている時も、微動だにしない方が良い。そしてファッションも、あえて長袖にするとか、もっとカチッとした賞レースに向けたファッションにした方が良かった。いつも通りのチャラチャラしたアクセサリーもいらない。怪談を語るのだったらシンプルなファッションの方がいい。男性でもあえてスーツとか落語家さんだったらお着物とか、目立たない正装をしている人の方が好印象だった。これは賞レースに出慣れている人と、初めて会場で語る人の経験値の差かもね。」

“この意見は、審査員の真後ろに着席していた事からくる気付きだ”と友人は言っていたので、私も自分の詰めの甘さに納得せざるを得ませんでした。

審査される立場である以上、真摯に受け止めたいと思いました。

その反省を終えた後、怪談最恐戦での出番が終わった私は、解放感から「制約と誓約は解除！えーい！！！お酒解禁！！！！！」と友人とヤケ酒ぎみに久々のお酒を堪能してしまいましたｗｗ

以上が、怪談最恐戦２０２３本戦での私のエピソードです。