洒落怖
2025年8月12日(火)
YouTubeチャンネルこちこの部屋に怪談朗読をアップしました。
今回はネット怪談の名作から📖
2ch鬼胎「部屋の中の男」です。
いつからか自分の家に一人の男が住み着いて…。
現代社会を風刺しているような怖い話‼️
ぜひ皆さんにご視聴いただけると嬉しいです。
▼【怪談朗読】部屋の中の男【2ch鬼胎】
怪異への感想と考察
2ch鬼胎「部屋の中の男」。
私は物語を読んだ瞬間“不気味な話”と思いました💭
主人公の部屋に突然現れた、人間とは思えない感じだけど幽霊とも思えない男。
主人公はその男に対して、何の疑問も抱かず、彼に毎晩自分の孤独な悩みを打ち明けます。
男も笑顔で主人公の愚痴を聞いてくれます。
そんなある日、男が主人公の身体に触れようとしました。
すると気がついたら朝で、主人公の生活が一変。
主人公の欲しかった『キラキラした生活』が手に入っているのです。
しかし主人公は、それらをどうやって手に入れたのか一切記憶にない。
その上、主人公が翌朝だと感じていた朝は、実際のところ一週間が経過しており、まるで時間の感覚をも書き換えられている様子…。
私は主人公の家に住み着く「部屋の中の男」が主人公の人生を乗っ取っているように感じ、恐怖しました。
では「部屋の中の男」の正体を考えていきましょう🤔
最初に私の脳裏を過ったのは“イマジナリーフレンド”の存在です。
イマジナリーフレンドとは💡(AI による概要)
イマジナリーフレンドとは、通常、児童期に見られる空想上の友達のことです。子供は実際にいるかのように感じ、一緒に遊んだり、話したり、相談したりします。発達過程における正常な現象とされ、多くの場合、成長とともに自然に消えていきます。
[定義]
イマジナリーフレンドは、子供が想像力で作り出した友達で、本人にしか見えません。時には、相談相手になったり、遊び相手になったり、感情を表現する手段になったりすることもあります。
[特徴]
・創造された存在:子供が自分の想像力を使って作り出したキャラクターです。
・一貫した存在:一時的なものではなく、ある期間にわたって一貫して存在し、子供が必要とするときに現れます。
・多様な役割:遊び相手、相談相手、感情表現の手段など、様々な役割を担います。
[出現と消失]
主に長子や一人っ子などに見られ、5~6歳頃、あるいは10歳頃に出現し、児童期の間に自然に消えていくことが多いです。
[研究]
子供の発達段階における正常な現象とされていますが、研究者によっては、目に見えるぬいぐるみなどをイマジナリーフレンドに含むかどうか意見が分かれる場合もあります。
[例]
映画「となりのトトロ」のトトロは、サツキとメイにとってイマジナリーフレンドのような存在です。
映画「ブルー きみは大丈夫」は、イマジナリーフレンドをテーマにした作品です。
[注意点]
イマジナリーフレンドは、病気や精神的な問題の兆候ではありません。
子供がイマジナリーフレンドと楽しんでいる場合は、温かく見守ることが大切です。
もし、子供がイマジナリーフレンドについて心配しているようであれば、話を聞いてあげると良いでしょう。
▼イマジナリーフレンドに関連する記事
いかがでしょう⁉️
私が想像するに、主人公は児童では有りませんが、自分の孤独や欲求の投影から「部屋の中の男」というイマジナリーフレンドを作り出してしまったと予想します。
したがって「部屋の中の男」も一貫して主人公の聞き役に徹し、ニコニコと笑っているだけ☺️
この「部屋の中の男」は主人公にとってとても都合の良い存在であり、主人公が切望していた話し相手=主人公の内面から生まれた“もう一人の自分”と、私は判断しました。
主人公が、毎日自分の家にいる男に違和感を覚えなかったのも『自分が創造したイマジナリーフレンドだから』で説明が付きます。
しかしイマジナリーフレンドは主人公の空想上の友達であるため、人格を乗っ取ったり、記憶を書き換えたりすることは出来ないはずです⚠️
そこで更に私の脳裏を過ったのはイマジナリーフレンドとは別に、主人公が“解離性同一性障害”を発症していた可能性です🏥
ちなみに解離性同一性障害とは💡(AI による概要)
解離性同一性障害(DID: Dissociative Identity Disorder)は、かつて多重人格障害と呼ばれていた精神疾患で、1人の人物の中に複数の別人格が存在し、それらが入れ替わって現れる状態を指します。
<解離性同一性障害の主な特徴>
複数の別人格:1人の人物の中に、年齢、性別、性格、記憶などが異なる複数の別人格が存在します。
人格交代:特定の状況やストレスをきっかけに、ある人格から別の人格へと入れ替わります。
記憶の空白:人格が交代している間、他の人格の記憶を失うことがあります。
日常生活への支障:人格交代や記憶の空白により、日常生活や社会生活に支障をきたすことがあります。
心的外傷体験との関連:DIDは、幼少期の虐待やネグレクトなど、強いストレスやトラウマ体験が原因でなることが多いとされています。
ここからは、私の怪異への考察になります🕵️♀️
主人公は寂しさのあまり、空想上の友達“イマジナリーフレンド”を創造しました。
それが「部屋の中の男」です。
主人公はイマジナリーフレンドの存在に助かってはいたものの、それでも孤独に耐え切れず解離性同一性障害を発症します。
そのトリガーは「部屋の中の男」に触れられた瞬間です🫂
ここで解離性同一性障害の特徴にある人格交代(主人公とは別のもう一つの人格との入れ替わり)が起きました。
ゆえに主人公には記憶の空白(主人公と別人格が入れ替わっている間は他の人格の記憶を失う)が生まれます。
主人公が朝起きると、すでに多くの月日が経過していたのもそのためです。
これなら作中の主人公の言動、全ての辻褄が合います👍‼️
兎にも角にも、皮肉なことに傍目から見た主人公の人生は順風満帆そのもの✨
けれども主人公はその幸せな時間を一つも知らない🥲
なぜなら幸せな人生を送っているのは別人格の方だから…。
これはあくまでも私の考察ですが、主人公の気持ちを思うとなんだか不憫でなりません。
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