文学作品朗読
2025年10月22日(水)
YouTubeチャンネルこちこの部屋にちょっぴり怖い文学作品の朗読をアップしました。
今回は文豪、夢野久作 作「雪子さんの泥棒よけ」です。
“雪子さんvs泥棒”のユーモラスな短編小説📖
しかし時代の違いでしょうか…。
私はオチの雪子さんの両親の行動に薄ら寒い狂気を感じました〜😱‼️
ぜひ皆さんにご視聴いただけると嬉しいです。
▼【朗読】「雪子さんの泥棒よけ」夢野久作
作品への感想
初めに、夢野久作の短編小説「雪子さんの泥棒よけ」をAIによる概要でご紹介します。
▼夢野久作「雪子さんの泥棒よけ」とは
この作品は1936(昭和11)年に発表されたもので、作者の代表作のような幻想的・猟奇的な要素はほとんどなく、むしろ純粋な子供の賢さと家族の絆を描いた、珍しく明るいユーモアあふれる一編です。短いながらも、夜中の泥棒騒動をコミカルに転がしていく展開が、まるで昔話のような親しみやすさを感じさせます。
夢野久作について
1889-1936年、福岡生まれの小説家・詩人。本名・杉山泰道。陸軍少佐の父を持ち、奇抜な発想と心理描写で知られる。代表作『ドグラ・マグラ』は日本探偵小説三大奇書の一つで、幻想的・猟奇的な作風が特徴。「雪子さんの泥棒よけ」のような軽妙な作品は稀。独特の文体で人間の深層を描く。
では、私の感想に参ります。
「雪子さんの泥棒よけ」は、怪奇・幻想文学の巨匠、夢野久作が昭和11年に発表した作品ということで、私も読み終えた瞬間、AIの概要にあるように、温かみ溢れる勧善懲悪な物語の印象を受けました。
が、ふと、雪子さんの両親の行動に違和感を覚えます…🤔💭
物語の流れはこうです。
夜、雪子さんはお父さん、お母さんと親子3人川の字で寝ていました。
(このことから察するに、雪子さんは幼い少女である事が窺えます。)
すると雨戸から泥棒の物音がして、雪子さんだけが目を覚まします。
雪子さんはお父さん、お母さんを揺すり起こしてみますが起きてくれなかったため、自分の機転を利かせて家を切り破ろうとする泥棒の刃物に、玩具のバケツを押し当てる作戦にでます。
ここまでは私も“子どもならではのアイデア🧒🏻💡雪子さん頑張れ💪”と思ったのですが、問題はこの後です。
両親が目を覚ましました👀
そこで、雪子さんが玩具のバケツで壁の外にいる泥棒と攻防している事に気付きます💥🪣
にもかかわらずこの両親‼️
雪子さんと泥棒の攻防戦を感心してジッと見ているだけなんです⚠️
壁の外とは言え、泥棒は刃物を持って家中穴だらけにしているのにですよっ🔪🏠‼️
現代だったら、いや昭和初期でも、泥棒が刃物を持って侵入しようとしていたら、咄嗟に子どもを守るなり、一目散に通報するなりしませんか⁉️
それを感心して見ているだけって💦💦
私はこの両親の危機管理能力の無さに狂気を感じてしまいました。
泥棒は最終的に、雪子さんのバケツ作戦で不法侵入を諦め、物語は親子3人の大笑いで締めくくられるのですが…。
う〜む🌀
雪子さんのバケツ作戦はたまたま成功したものの、実際は刃物を持った男が家に踏み込もうとしていたのです🔪🏠‼️
それなのに雪子さんの両親は通報もせず、結果オーライって🤯
私は、この両親が違う意味で怖い、“ある意味ヒトコワ”と感じました。
もしかして夢野久作は、雪子さんの両親を『雪子さんも非凡なら、両親も非凡』とブラックジョークで揶揄したかったのでしょうか⁉️
ちなみに私が今まで朗読してきた夢野久作の短編小説には、いつも何かしらの教訓が込められていました。
が、「雪子さんの泥棒よけ」にはどのような教訓があったのか…⁉️
或いは、この作品は読者に教訓を諭すものではなく、逆にちょっとした皮肉を感じさせることに意図があった⁉️
もしそうであるなら、『私、夢野久作にまんまとハメられちゃってるじゃん🎶』なんて思っちゃいました〜🙌
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